第2回「みんなの輪茶会(茶話会)」

 今年度の後期スクーリングがスタートした9月28日(日)。7月の第1回に続いて、通信部・教育振興会主催の「みんなの茶話会」(→「輪」になってゆっくり話そうという趣旨から、「輪茶会」に名称変更)が、生物教室にて開催されました。

 今回は保護者7名、教員7名、生徒4名、スクールカウンセラー1名、スクールサポーター1名、来校中の大学教授の、延べ21名が出席しました。

 前半は、本校教育振興会会長・村井理子さんが、『清陵通信1年目に子どもの単位修得状況から気付いた、清陵通信のシステムを深く学んだ保護者による前期単位修得が思わしくなかった生徒の保護者に向けた清陵通信単位修得・虎の巻』という長いタイトルで、講演をおこないました。話が始まって10分ほどたって、村井さんの息子さんも突然、会場に現れ、親子で普段の今までの苦労や家庭の様子を、ユーモアも交えて語り合い、会場は急にぬくもりのある空間となりました。どのようにしたら、スクーリング・課題レポート・試験という本校の3本柱を無事にクリアできるかについて、忘れられがちな留意点、”Don’t  worry(心配しないで)”という村井さん自身の合言葉も入れながら、会場の参加者達と共有しました。

 後半は、本日より、スクールサポーターとして着任した松井健太さん(京都産業大学文化学部2回生)が、ゲストスピーカーとして『通信制高校からの大学進学』という題で、20分間のプレゼンテーションをおこないました。松井さん自身も通信制高校からの四大進学で、「進学して、なりたい自分になる」と自分自身が納得して勉学に励んだこと、メタ認知力の意義ある活用について、プレゼンをしてくれました。将来は教職に就けるよう、このスクールサポートの体験も大切にしたいとのことでした。

 二人の話を聞いて、会場からは、「卒業後の進路について早くから考えていくことが大事」「小さいモチベーションでも、実を結んで将来の自己形成に繋がることがある」などと肯定的なコメントが、またスクールカウンセラーからは、「不登校には大きく3期ある。最初の1期が、周囲のプラスのはたらきかけで、できるだけ短くなるようにするのが理想」などとメッセージが出されました。

 「自分スタイルで学ぼう」が本校のキャッチフレーズです。本日の会場でのさまざまなやりとりをとおして、生徒達が「自分スタイル」を早期に確立し、出された話題を、将来のキャリア発達への足掛かりとしてくれたら、誠に幸甚に思います。

 参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。